例年に比べて温かなミュンヘンですが、街のクリスマス準備は着々と進んでいます。12月に入ると市内のあちこちでクリスマスマーケットが始まり、アドヴェント(降臨節)に入ると一気に祝祭の気分が盛り上がります。
ミュンヘン市庁舎前。クリスマスマーケットの屋台はまだ準備中。 アドヴェントというと、子どもたちの大好きなアドヴェントカレンダーが有名ですね。カレンダーに小窓が付いていて、一日一つの窓を開けていき、窓の中にはチョコや小さなおもちゃなどが入っている物です。 もう一つ、ドイツ語ではアドヴェントクランツと呼ばれる、クリスマス定番のアイテムがあります。これは、簡単にいうとクリスマスリースのような物で、もみの木などの緑の枝で作られたリースの上に4つのキャンドルが立てられています。アドヴェントというのはクリスマス前の4つの日曜日を含む期間なのですが(今年は12/3〜)、その日曜日ごとに一本ずつキャンドルを灯していくのです。ですから、リースと言っても壁にかける物ではなく、平らに置いて(あるいは平行になるように吊るして)飾ります。 歴史的にはそれほど古くなく、19世紀にドイツで考案された物のようです。始めはカレンダーと同じく、クリスマスまでの日にちを数えるためのもでしたが、現在ではツリーに並んでシンボリックなデコレーションの一つになっています。円形のリースは永遠を、ろうそくはキリストがもたらす光を象徴しているそうです。 こちらは普通のリース。青々とした枝が気持ちいいですね。 ドイツでは、キャンドルがセットされてそのまま飾れるものが売られていますが、結構な値段がするので自分で工夫して作ろうかと思っています。普通のリースの周りに、あるいは内側に4つキャンドルホルダーを置くだけでも素敵だと思います。ツリーよりも手軽で大人っぽい雰囲気なので、みなさんもアドヴェントクランツをクリスマスのデコレーションに取り入れてみてはいかがですか。
by ornedefeuilles
| 2006-11-23 17:09
| ドイツいろいろ
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