ドイツでは(というよりキリスト教の国全般ですが)週末から昨日にかけてカーニバルで盛り上がっていました。バイエルンではカーニバルのことを「ファッシング」と呼びます。カーニバルの風習は国や地方によって様々ですが、パッとイメージするのは、派手な衣装で山車を引いてのパレードでしょうか。ドイツでもケルンなど東の地方ではかなり盛大なイベントのようで、クリスマスよりも気合いを入れて取り組んでいるようですが、ミュンヘンのカーニバルはとてものんびりした感じです。
カーニバルで具体的に何をするのかというと「仮装」です。みんな思い思いの格好をして、街に繰り出します。ドイツのカーニバルの仮装のポイントは「愚か者」になること。だからバッチリ格好付けてなりきるのではなくて、悪趣味な色だったり、ミスマッチだったり、中途半端だったり、とてもゆる〜い感じ。別にパレードに参加するから仮装するという訳ではなくて、変な格好をして普通に出歩くのを楽しんでいるみたいです。間抜けな姿をさらけ出すことで「みんな所詮は愚かな人間なのよ」と一体感を感じるのかもしれませんね。だからこの仮装は、子供や若者よりも、普段真面目そうにしている「いい大人」にこそ意味があるように思えます。 ミュンヘンのカーニバルのハイライト?は、マルクト(市場)に設定された舞台で、おかみさん達がダンスを披露するというもの。普段地味な格好で野菜を売っているおばさんたちが派手な格好して踊るのです!この日のために何ヶ月か練習しているそうですよ。見に行ってみましたが、市場は身動きできないくらいぎゅうぎゅう詰めで、遠くからしか見ることができませんでした。 そしてカーニバルが終わると四旬節に入ります。四旬節はイースター前の40日の禁欲の期間。そのまえにどんちゃん騒ぎしようというのがカーニバルなのですね。気候はなかなか温かくならないですが、人々の気持ちはもう春に向かっています。
by ornedefeuilles
| 2008-02-05 20:58
| ドイツいろいろ
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